
業種:食品メーカー
従業員数:10,000人
トレー入り チルド(冷蔵)惣菜
導入の背景
ランチタイムなどの忙しい時間に発生しがちな、商品の袋入れ時の汁漏れクレームが課題になっていました。
導入の決め手
色々な自動蒸通フィルムを試してきたが、蒸気穴がとても小さいとのことから可能性を感じて、まずはテストすることとなりました。
導入後の効果
ちょい開けも不要で店頭のオペレーション効率が非常に高くなり、汁漏れクレームは発生していません。
今回検討頂いた商品は、コンビニエンスストアなどでチルド棚で販売されている惣菜類です。プラスチック製のトレーに内容物を盛り付けた後、フィルムをトップシールする事で、製造時のコストを抑えた商品設計のものです。
食品工場での製造から店頭までの輸送、店頭での取り扱いがし易くなっているのが特徴です。中身は汁気が多い惣菜で、消費者がお持ち帰り頂いた後にご家庭の電子レンジで加温する事を想定しているだけでなく、店舗にある業務用の電子レンジでオペレータさん達が加温して販売する事を想定した商品です。
今回、電子レンジ加温時の便利さも大切にしようと、よくあるトップシールフィルムの一部分を少しだけ剥がしてから電子レンジに入れる、いわゆる「ちょい開け」を必要としないものを検討頂くとの事でした。
そのため電子レンジでの加温中に食品から出て来る、蒸気が自動的に抜ける「自動蒸通機能」を備えたスマートスチームのトップシールフィルムを提案しました。スマートスチームは自動蒸通機能により、加温している間に内容物から出て来る蒸気が自動的に安全に抜けて、容器が破裂するのを防ぐというものです。
今回改善したかったお客様のお困りごととして、一般的な「ちょい開け」や他社の自動蒸通方式では、店舗での電子レンジ加温後に、オペレータさん達が袋づめするときや、購入したお客様が製品を持ち帰る際に、容器が斜めになったり振動が加わることで、内容物から汁が漏れ出て、この商品自体が汚れるだけでなく、おいしさが損なわれてしまう恐れもあり、また一緒に袋づめされた他の商品にも汁が付着して汚してしまう恐れがあるという問題でした。
このような状況は、お客様にとって非常に不快である事は勿論ですが、一旦クレームとして発生すると、店舗やコンビニエンスストア自体における商品の取り扱いや評価にも影響を及ぼす心配がありました。
類似の自動蒸通機能を持つ色々なフィルムをこれまで試されてきたとの事ですが、そもそもトップシール対応の自動蒸通の技術が少なく選択肢も限られるうえ、あるタイプのものでは開口する部分が大きかったり、あるタイプのものでは開口する箇所がフランジの部分であったりして、タレや汁が漏れ難いものは無いとの事でした。
今回、自動蒸通技術のスマートスチームを紹介し、蒸気が抜ける穴の大きさが1つ当たり1mm程度と非常に小さいため、蒸気の排出はスムーズであるにもかかわらず、タレや汁が穴を通じて漏れ出す可能性は低く抑えられることを確認頂きました。
またスマートスチームは、内容物の種類によって穴の数や位置、フィルムの種類などを選べるだけでなく、穴が開くタイミングをある程度は調整出来るので加温後の温まり状態を食品開発の方の希望に近づけられる事も導入頂いた決め手に成りました。

スマートスチームを導入頂いた事で、そもそも店頭でのオペレーターさん達のお客様へのちょい開けして良いかなどの事前の確認や、ちょい開けの作業的な手間が無くなったとの事です。
更に加温後に電子レンジから取り出した後も、汁もれや蒸気漏れの低減から庫内を汚す心配も減り、商品の袋詰めの時のオペレーターさん達の気遣いの負担も減ったとの事です。
また当初の目的である、お持ち帰り時の振動や傾きによる汁漏れがスマートスチームを導入する事で減った事から、これまで汁漏れのクレームは発生していないとの事です。
この様にお客様にとってより安心して利用できる商品を提供することが可能となりました。
汁漏れクレームが無くなった事は期待通りだったとの事です。
今後はスマートスチームのもつ高い蒸らし性を生かして、加温ムラの低減や加温時間の短縮など、お客様の満足度に大きく影響する効果を検証して導入をご検討頂いています。
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