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【必見】電子レンジ調理の常識を変える!大和製罐の自動蒸通フィルム「スマートスチーム」が他社技術を凌駕する理由

「スマートスチーム®」は一般的なパッケージにスマートスチーム加工する事で自動蒸通性を付けることが出来ます

共働き世帯や少人数世帯の増加、そして高齢化が進む現代において、電子レンジで手軽に温められるチルド食品や冷凍食品の需要は右肩上がりに伸びています。フライパンや鍋を使わずに本格的な味が楽しめるレンジアップ食品は、私たちの食卓に欠かせない存在となりました。

しかし、従来の商品には「温める前に袋に少し切り込みを入れる(ちょい開け)のが手間」「温めた後に袋を取り出す際、熱くて火傷しそうになる」「加熱ムラがあって一部が冷たいまま、あるいは乾燥してパサパサになってしまう」といった不満の声も少なくありません。

そんな電子レンジ調理の課題を一挙に解決する画期的なパッケージ技術が存在するのをご存知でしょうか。それが、大和製罐株式会社が開発したオリジナル自動蒸通フィルム「スマートスチーム®」です。

本記事では、この「スマートスチーム®」がどのようなメカニズムで機能しているのか、そして従来の他社製フィルムと比較して「なぜ圧倒的に優れているのか」、その秘密と実力に迫ります。

1.電子レンジ向け包材の進化と「自動蒸通フィルム」の登場

そもそも、密封された袋のまま電子レンジで加熱すると、食品に含まれる水分がマイクロ波によって水蒸気となり、袋の内部が風船のように膨張します。そのまま加熱を続ければ、内圧の限界を超えて袋が破裂し、中身が庫内に飛び散る大惨事になってしまいます。

これを防ぐために、多くの製品には「必ず点線まで開けてから加熱してください」といった指示が書かれています。しかし、消費者がこの指示を見落としてそのまま加熱してしまう「思わぬ失敗」は後を絶ちません。

そこで開発されたのが、加熱によって高まる内圧を利用し、自動的に蒸気を外へ逃がす「自動蒸通フィルム(自動蒸気抜き包材)」です。この包材を使えば、消費者は事前の「ちょい開け」をする必要がなく、冷蔵庫から取り出してそのままレンジに入れるだけで安全に調理が完了します。

現在、市場には複数のメーカーから様々な方式の自動蒸通フィルムが提供されていますが、実はその「蒸気の抜き方」によって、安全性や食品の仕上がりに大きな差が生まれるのです。

2.他社の自動蒸通フィルムが抱える「課題」とは?

大和製罐の「スマートスチーム®」の優位性を理解するために、まずは他社技術がどのような仕組みを採用しており、どんな課題を抱えているのかを見ていきましょう。他社の技術は、大きく分けて「剥離タイプ」と「スリット(貫通)タイプ」に分類されます。

① 剥離タイプ(シール部からの蒸気排出)

発熱インキ塗装技術や特殊な剥離剤を用いた技術では、袋やトップシールの「縁(エンドシール部)」から蒸気を逃がす仕組みになっています。       

この方式の最大の弱点は「安全性」です。蒸気が袋の横や持ち手部分に向かって排出されるため、電子レンジから取り出す際に持ち手が高温になりやすく、火傷の危険性が高まります。また、シール部分の接着精度によって蒸気抜きのタイミングが左右されるため、動作がやや不安定になるという課題もあります。

またレンジ加温中は蒸気抜き経路が熱くシーラントが軟らかい状態であるため、加温終了直後にシール経路が疑似的に密封されパッケージが潰れてしてしまうこともあります。

② スリット・レーザーハーフカットタイプ

基材フィルムにあらかじめスリット(切り込み)を入れておき、熱収縮ラベルを貼ったり剥離剤コートと組み合わせたりして蒸気口を作る方式です。

この方式は蒸気抜き自体は安定するものの、フィルム本体に物理的な切断や穴あけ加工を施しているため、酸素や水分を遮断する「ガスバリア性」が低下しやすいという致命的な欠点があります。SDGsの観点からフードロス削減(賞味期限の延長)が強く求められる昨今において、バリア性の低下は食品メーカーにとって大きな痛手となります。

3.スマートスチームが他社技術を凌駕する「4つの優位性」

こうした他社技術の弱点を完全に克服し、全く新しいアプローチで開発されたのが大和製罐の「スマートスチーム」です。その圧倒的な優位性は、大きく4つのポイントに集約されます。

① 画期的な「メカニズム」による高いガスバリア性の維持

スマートスチーム最大の特長は、あらかじめフィルムに穴やスリットを開けない点にあります。

PETやナイロンなどの「二軸延伸フィルム(基材層)」と「未延伸フィルム(シール層)」を積層した構造において、基材層の一部だけを融点以上に加熱し、線状に「無配向化」させる特殊な加工を施しています。電子レンジ加熱で内圧が高まると、引っ張り強度の弱い加工部周辺に力が集中し、未加工部との「破断伸度差」によって初めて微小な穴(蒸気口)が形成される仕組みです。

調理前はフィルムが完全に密閉されているため、バリア層へのダメージが極めて少なく、高いガスバリア性を維持できます。これにより賞味期限の延長が可能となり、フードロスの削減に大きく貢献します。

② 天面からの蒸気排出による高い安全性(火傷リスクの劇的低減)

シール部から蒸気が抜ける剥離タイプとは異なり、スマートスチームは袋の「上部(天面・非シール部)」に意図的に蒸気口を形成することができます。

蒸気が上に向かって抜けるため、両端の持ち手部分が高温になりません。実際のチルドグラタンを用いた温度測定テストでは、従来品の持ち手部分が「90.8℃」という危険な温度に達したのに対し、スマートスチームを採用した包装では「48.7℃」に抑えられ、安全に素手で取り出せることが実証されています。

③ 絶妙な内圧コントロールがもたらす「時短」と「おいしさ」

スマートスチームが開ける蒸気穴は非常に微小です(直径1㎜程度)。物理的に小さな穴が開くため、他方式のように一気に蒸気が抜けてしまうことがなく、適度な内圧を維持したまま緩やかに蒸気が排出されます。

これが「圧力鍋」のようなスチーム効果(蒸らし効果)を生み出します。過剰な水蒸気を逃がさないため、食品の水分が奪われずパサつきを防止。加熱ムラが激減し、ふっくらとした仕上がりになります。さらに、熱効率が高まることで約10%以上の加熱時間の短縮(時短効果)も実現しています。

④ 既存の包装機をそのまま使える高い導入性

どれほど優れたフィルムでも、専用の機械が必要となれば導入ハードルが高くなります。しかし、スマートスチームの蒸気抜き加工は「ロールtoロール」で行われるため、食品メーカーは既存のピロー包装機やトップシール機(トレーシーラー)を一切改造することなくそのまま活用できます。

また、トップシールとして使用する場合、従来は難しかった小容量や多列(小ピッチ)のパッケージにも適用可能であり、デザインの自由度が非常に高いのも特長です。

4.驚きの実証データ!あらゆる食品でおいしさを証明

・冷凍パスタ・グラタン

従来のピロー包装なしでの調理時間が4分20〜30秒だったのに対し、スマートスチーム(ピロー包装+トレー)を使用することで約30秒の時短に成功しました。また、容器内の高温部と低温部の温度差も、グラタンのケースでは57℃の差から34℃の差へと大幅に縮小し、加熱ムラが激減。麺やマカロニの乾燥も見事に防いでいます。

・水餃子・中華まん

冷凍水餃子やチルド中華まんの加熱においても、生地の乾燥を完璧に防ぎます。スマートスチームなら「せいろ」を使わずに、短時間で生地全体がふっくらと均一に温まることが実証されています。

・温野菜&ソースの同時調理

多列トップシールに対応できる強みを活かし、1つのパッケージ内に「温野菜」と「ホワイトソース」を別々に充填して同時にレンジアップするという、これまでにない新しいディップスタイルの提案も可能にしています。

5.まとめ

大和製罐の自動蒸通フィルム「スマートスチーム」は、ただ「袋のまま温められる」だけの包材ではありません。

他社技術の弱点であったバリア性の低下や火傷のリスクを見事に克服し、「安全性」「ガスバリア性(賞味期限延長)」「おいしさの向上と時短」「高い汎用性」という4拍子を揃えた、まさに次世代のパッケージ技術です。

消費者の利便性や安全性を飛躍的に向上させるだけでなく、食品メーカーにとってもSDGsへの対応や製品価値の向上に直結する大きな武器となります。今後、スーパーやコンビニの店頭で「ちょい開け不要」の美味しいレンジ食品を見かけたときは、ぜひそのパッケージの裏側に隠された「スマートスチーム」の技術力を思い出してみてください。

山本浩一
山本浩一
・容器包装に関する材料の技術職として、研究開発に携わる。 ・現在は、電子レンジ向け自動蒸気抜きフィルム「スマートスチーム」および、撥水・撥油フィルム「アクアグライド」の技術営業を担当